浅田次郎さんの著書。 新撰組と言ったら近藤勇や沖田総司を連想するけど、 この物語は守銭奴と言われながら、家族のために 新撰組に入隊した吉村貫一郎が主人公です。 二駄二人扶持(月給16万円くらい)の吉村は南部藩の足軽で妻子持ち。 貧困を苦に南部藩(岩手県盛岡)を脱藩し、壬生の新撰組に入隊する。 義(家族)のために戦い、散っていった吉村貫一郎の精神が 日本人のココロに心地よく響くような作品です。 この小説、入院中にずっと読んでたやつです。 江戸弁とか平気で出てくるからちょっと読みづらかったけど 内容はホント素晴らしいです。 以前、藤沢周平の「蝉しぐれ」について書いたことあるけど、 訴えようとしてるところは蝉しぐれとちょっと似てるかな。 きょうびの任侠映画みたいな仁義じゃなくて、 本当の義(人としての道)について描かれてるので 個人的には大好きです。 「おもさげながんす。お許しえってくだんせ。」 (申し訳ございません。おゆるしください。) ってセリフにグッっときます! ちなみにこの「壬生義士伝」、NHK年末ドラマや映画化もされてます。
by clust-ichi
| 2007-03-28 21:17
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