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小説「世界中が雨だったら」 市川拓司

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市川拓司さんの著書。短編小説集です。
最新刊になるのかな?

簡単に言っちゃえば
「誰しも凶暴な側面を持ち合わせている」
って感じかな。

市川さんの作品って恋愛小説ばっかりだし
悲しかったり切なかったりするのが多かったんだけど
この作品は多重人格的なトコがあって、終始暗いイメージでした。

本格的なミステリーやサスペンスの小説と比較すると
全くのライトな小説なんだろうけど
ライトな分だけ冷酷的な鋭利さがあったような気がしたです。
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by clust-ichi | 2007-03-28 21:18 | 書籍

小説「弘海 ~息子が海に還る朝~」 市川拓司

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市川拓司さんの著書。
内容は市川さんらしく、やっぱりファンタジー調です。

スイミングスクールに通う弘海少年が、地上でなく、水中での生活に適応されたカラダになってゆくという奇妙な病気になり、ある日、同じ病気の少女とめぐり合うって感じの話。

市川拓司さんの作品には恋愛小説が多い中、どちらかというとこちらは「家族愛」をテーマにした感じ。
(「友情」にも軽く触れてます。)

ぼくにはちょっと「ぬるい」感じがしたけど、終始ほんわかした気持ちになれます。

「なごみ系」って感じです。
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by clust-ichi | 2007-03-28 15:54 | 書籍

小説「恋愛寫眞―もうひとつの物語」 市川拓司

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市川拓司さんの著書。
もう10回以上は読み返してます。

これ、元々映画だったんだけど、個人的には小説のほうが全然好きです。
映画の場合、天真爛漫な静流がアメリカでルームメイトに銃殺され、結局誠人は静流の意思をついで自分を「静流」と名乗ってプロカメラマンになるんだけど、小説では静流が「恋をすれば死ぬ」という病気にありながら、初恋の相手に一途な片思いをつらぬくといったもの。

個人的には小説版のほうが好き。
静流が誠人の元を離れる日の、霧雨がかったような幻想的な風景描写(誇張しすぎw)が印象的。

「好きな人が好きな人を、好きになりたかった―」という静流の言葉。
とても辛くて難しいことだけど、努力しようとする静流の一途な気持ちがこのセリフに含まれているような気がする。

あと、エピローグに出てくる静流の個展のシーン。
「fluke」と題打った作品群。とても静流らしい。
「myself」では誠人に送った私信。
誠人と過ごした思い出がそのまま目の前にあるような印象を与える。

本当に切なく、優しい気持ちにさせてくれる、ぼくにとって大切な一冊。
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by clust-ichi | 2007-03-28 15:29 | 書籍

小説「I LOVE YOU」

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6名の男性作家の短編小説が収録されたオムニバス。タイトルからもわかるとおり全て恋愛にまつわる物語です。

著者はそれぞれ、伊坂幸太郎、石田衣良、市川拓司、中田永一、中村航、本多孝好。
ちなみに、オール書き下ろしだそうです。

市川拓司さんと本多孝好さんも執筆されてるとのことだったので楽しみにしてたんだけど、やはりページ数が限られてたこともあって満足いくものじゃなかったです。

逆に、ライトに読みたい方にはいいのかもしれない。
ま、ぼくもライトに読みたいほうなんだけど、この作品はライトすぎたw
色々な作家さんの文体を知るにはいいかもしれない。

でも、中田永一さんの作品は限られたページ数にも拘わらず、ちょっといい印象だったかな。
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by clust-ichi | 2007-03-28 15:29 | 書籍

小説「そのときは彼によろしく」 市川拓司

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「いま、会いにゆきます」や「恋愛寫眞―もうひとつの物語―」の著者である市川拓司さんの著書。
実は今、読み直し中だったり。

市川拓司さんの作品は現在までで6タイトル出版されてて、今までに「いま、会いにゆきます」、「恋愛寫眞」、「弘海 ―息子が海に還る朝 」、「世界中が雨だったら」を読んでたんだけど、今回やっと重い腰をあげることができた。

市川拓司さんの著書って結構みんな、序盤はとてもニュートラルなんだよね。平々凡々な日々を暮らしてきた主人公が物語のキーパーソンとなる人物とめぐり合うってトコからはじまるのはこの作品も例外じゃなかった。

ストーリーを構成する要素として"水草"や"陸上競技"というものが出てくるんだけど、実はこれ、市川拓司さんの実際の趣味みたい。市川さん本人も昔陸上競技やってたらしいし、ご自宅ではアクアプランツをされてるみたいだし(市川さんご本人のブログに載ってた)。

陸上競技に関しては市川さんも思い入れがあるのかな。
「いま、会いにゆきます」でも"たっくん"が陸上競技やってたって設定だったし…。

中盤までのストーリーはほのぼのとした雰囲気で展開されるんだけど、終盤"キー"になってくる要素がところどころにさりげなく散りばめられてるんですょ。

ストーリーも後半をすぎたあたりから話は急展開を見せる。
「いま、会いにゆきます」では"澪(みお)"の「この世への滞在期間」が判明するって設定だったけど、そこんトコは「そのときは―」も似たような感じだったなぁ。

終盤、「いま、会いにゆきます」は澪が消えてしまう。「恋愛寫眞」は静流が病気で死んでしまうといった"切ない"設定になってるけど、この作品は最後の最後でハッピーエンドにしてくれた。
恋愛小説って結構「最後を切なくさせて、作品に対する思い入れを強くさせる」って意図がある(あるの?)けど、「そのときは―」は嬉しくなるほどみんなが幸せになってくれてとても嬉しかった。

"切なく―"ってのもいいんだけど、ぼくの場合感情移入しすぎちゃうから、ハッピーエンドで終わってもらったほうが楽でいいw

それにしても市川拓司さんの作品って、暗喩が綺麗なんだよね。
すぐに思い浮かぶ言い回しは、「ちっとも甘くないザットハルテ」と「閉所恐怖症の宇宙飛行士」。
やっぱり「恋愛寫眞」ばっかりになっちゃうな(^-^;

市川拓司さんの作品は、これであと「Separation」だけになってしまった。
太宰治の「斜陽」を読まなくちゃいけないし、本多孝好さんの本も読み直さないといけないし…。

だんだかんだでやっぱり忙しいなw
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by clust-ichi | 2007-03-28 15:19 | 書籍